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仏在住ライターのパリな日常

2009年6月の記事一覧

Hotel de l’Abbaye オテル・ドゥ・ラベイの秘密

「いつか実現したいな」と思っている、小さな夢。
皆さんの小さな夢は、どんな形のものですか?
私の小さな夢のひとつは、サンジェルマン・デプレにあるプチホテル、Hôtel de l’Abbaye オテル・ドゥ・ラベイに隠れています。

オテル・ドゥ・ラベイは、日本の雑誌でもたびたび紹介されているので、実際に滞在されたかたも、多いかもしれません。
サンシュルピス教会周辺のおしゃれな界隈にあることと、チャーミングな中庭で有名ですよね。
奥ゆかしいたたずまいはまさに隠れ家風で、ここへ来ると、
「こんなに静かな場所が、パリの真ん中にあるなんて」
と、感動します。

人気の中庭はもちろん、とても魅力的なのですが、私の小さな夢は
「スイートルームのテラスで、本を読みつつ過ごすこと!」

スイートルームはデュプレックスになっていて、1階がサロン、2階が寝室というつくり。
暖炉や絵画のあるサロンは、ホテルというよりヨーロッパの邸宅の内装を思わせます。

ローテーブルの上をご覧ください。スイートルームといえば、ウェルカム・シャンパンですよね。
きらめく泡で満たされたグラスを傾けて、乾杯。
旅の疲れが、心地よい充実感に変わる瞬間です。

サロンの片隅には、書き物机が。
大切な人たちへ、たくさん絵葉書を送りたくなります。

さあ、2階の寝室へ上がりましょう。
サロンとは内装が変わるのもまた、ヨーロッパの邸宅風。落ち着いた色調が、健やかな眠りを誘うようです。


手すりのこちら側がフレンチ窓になっていて……

窓の向こうには、いい感じのテラスが!
さっそく窓を開けて出てみると……

木のベンチと、庭用のテーブルセットがあります。
プライベートテラスにある、自分だけのシークレットガーデン。

木のベンチに座ると、こんな感じ。
おや?向こうに見えるのは、サンシュルピス教会の塔?

確かにそうです。

(写真右手三角屋根の上に、ちょっこっと見えます)

現在修復中のこのモニュメントを、自分のテラスから臨めるなんて。
でもそれ以上に、植木鉢を伏せたようなようなエントツと、亜鉛メッキを張った屋根の続くパリの特徴的な風景を眺められることのほうが、私には貴重です。

このテラスで過ごす一日が、私の小さな夢です。
薄いサンドレス一枚になって(もしくは水着でも?)、テーブルの上に飲み物を置き、日がな一日、本を読む。ほかの事は何も考えません。
日の長い夏のパリなら、何時までこうしていられるでしょう……?

8月のバカンスシーズンは、パリの閑散期です。
普段より車の少なくなったのんびりムードの街の真ん中に宿を取り、プライベートのテラスで太陽を独り占め、なんて、コートダジュールのビーチに引けをとらない贅沢に思えます。

朝食はもちろん中庭で。

バースペースの先に太陽の降り注ぐヴェランダがあり、そこから中庭に出ることができます。
油絵やシャンデリアで重厚にしつらったバースペースは、この上ない居心地のよさですし、自然光たっぷりのヴェランダもゆっくりした朝には最高ですが、でもやっぱり、夏なら中庭のテラスがいいかな。
冬にはできない、期間限定のお楽しみですから。

この私の小さな夢、かなえられるのはいつでしょう。ハリー・ポッターとは言わずとも、一冊ベストセラーを出した暁には、ぜひ実現したいものです。(……ぜひとも、近い将来に……)


 

それを待つ間、せめて中庭に朝食をとりに来ましょうか。それなら比較的すぐに実現できそうです。
朝食の料金は宿泊料金に含まれていますが、宿泊客以外が利用する場合は10ユーロ~です。

最後に、つい先月内装が新しくなったばかりのジュニア・スイートを。
一部屋ごとの内装が変わるところも、ヨーロッパのプチホテルの魅力ですよね。自分の部屋を見つけて、定宿にする利用客が多いのもうなづけます。

Hôtel de l’Abbaye Saint-Germain
10, rue Cassette
75006 Paris
Tel. (33) 01 45 44 38 11
Fax. (33) 01 45 48 07 86
e-mail : hotel.abbaye@wanadoo.fr
http://www.hotelabbayeparis.com

デュプレックス・アパートメント 519ユーロ
ジュニア・スイート 461ユーロ
*インターネット予約の特別料金有り

Diner Blanc 2009 ディネ・ブラン速報!

食関係のイベントはくまなくチェックしている私ですが、ついこのあいだ知ったばかりなのが「ディネ・ブラン(白いディナー)」。
とてもシックな、パリマダムが教えてくれました。

毎年6月に開催されるという「ディネ・ブラン」は、招待された人のみが参加できる大掛かりなピクニックです。本来ピクニックなど決してできない、パリの記念碑的な場所を会場にするとのこと。
一応法に触れるお楽しみなので、開催日も場所も、当日のぎりぎりまでわからないという、かなり変わった催しなのです。

「全員が白で盛装するのが決まりなの。チェス用の折りたたみテーブルに白いテーブルクロスをかけて、食器もディナー用のちゃんとしたものを使って。ものすごくシックなのよ!」
と、パリマダム。
2007年は凱旋門、2008年はシャンゼリゼで開催されたとのことです。

気になる主催者ですが、やはり一応法に触れるお楽しみなので、完全なトップシークレット。
わかっているのは、約20年前に10人程度のグループが始めた、ごくスノッブな集まりだということ。
それが、友達が友達を呼ぶかたちでピラミッド式に広がってゆき、現在1万人近いグループになっているということ。(だから参加者のほとんどが、ピラミッドの頂点にいる人物のことを知らないのだそう)

一年で一番日が長く気候のいいこの時期に、パリそのものを舞台に楽しんでしまおうというピクニックディナー。
シック、スノッブ……なんというか、スケールの大きいいたずらですね。

今年の舞台は、コンコルド広場でした。
残念ながら私は見に行くことができず、さきほどのパリマダムが貸してくれた写真を掲載。

パリの地方紙「ル・パリジャン」のサイトでは、ディネ・ブランの様子をムーヴィで見ることができます。
もっと見たい!というかたは、You Tubeで「Dîner Blanc 2009」と検索すると、たくさんのムーヴィが見つかります。
シャンパンで乾杯し、本格的なフランス料理でピクニックする、シックなパリジャンたちにご興味のあるかたは、是非どうぞ。

PS

Dîner Blancの î はiでも検索できます。

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