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仏在住ライターのパリな日常

2009年1月の記事一覧

ラデュレのスウィート・バレンタイン(そしておしゃれな仕掛け人)

1月20日、ラデュレのバレンタイン商品プレス会に行きました。

会場はサンジェルマンデプレにある、ボナパルト店。
メゾンの1号店であるロワイヤル店や、長蛇の列のシャンゼリゼ店とは違った、プライベートな雰囲気が魅力のお店です。

1階のブティック奥にはコロニアルスタイルのサロン・ド・テが、そして2階にはシックな隠れ家的空間があります。

この2階に、2009年のバレンタインラインが勢ぞろいしました。

目玉は、ラインストーンでメッセージをあしらった、マカロンボックスとのこと。「LOVE ME…」「MARRY ME ?」「IN LOVE SOON」の3種類から、お気に入りを選び、好きなマカロンを詰めてもらいます。8個入り、14,10ユーロ、2月2~14日販売。

この期間の限定マカロンも、もちろん登場します。ブルーベリのフレーバーなので、スワロフスキーのボックスに詰めればカラーコーディネートもばっちり。

他にも、ハート型のマカロン2種類、ハート型のケーキ3種類、それからハート型をしたチョコレートの中に小さなチョコレートをつめたものなどが。こちらはすべて2月11日から14日までの販売です。

気になる日本での発売ですが、日本と欧米ではバレンタインデーの習慣が違うので、別の商品展開になるそうです。
2月14日、フランスの恋人たちは互いにプレゼントを贈りあい、レストランを予約したり家でシャンパンを開けたりしてお祝いします。
女性が喜ぶラデュレの商品を、2月14日の日本に持っていっても仕方がないと、メゾンもよく承知しています。
そして、スワロフスキーのボックスは、日本ではホワイトデーに登場するとのこと。
このあたりの判断の正確さが、ラデュレの成功のカギに思えてなりません。

1862年創業以来メゾンのイメージを大切に守りつつも、常に革新し、ファンの期待に応え続ける老舗。どんな些細なことでも、ジャッジのぶれは許されないでしょう。
この神業ともいえる見事な決断、一体誰が……?

サフィア・トマス・ベンダリさんが、その仕掛け人です。

メゾンのマーケティング広報責任者としてプロジェクトの立ち上げはもちろん、最終的な商品のチェックも必ず行うとのこと。彼女のGoサインなくして世に出るものはありません。

職場での責任は相当なものでしょうが、いつもチャーミングな表情で対応してくれる素敵な女性です。
ところで、大ブレイクしたラングドシャのパッケージをご存知ですか?その後に発売されたブルドッグのパッケージも、なんとサフィアさんの発案というから驚きます。
「あれはうちの猫なのよ」
と屈託がなく、ヒットの舞台裏を知ったときには「そんなことだったの?」とびっくりしました。
ラデュレは家族のような小さなメゾン、大きな組織はではないところが魅力だと、教えてもくれました。

サフィアさんはアンティークの布をコレクションしていて、ラデュレのロゴやパッケージなどに使うモチーフは、これらの布の柄や刺繍がもとになっているのだそうです。
アンティークのアクセサリーも沢山集めているので、私たちがイメージするラデュレの甘くて上品な世界観の、まさにそのまん中で生活している人なのでしょう。

1994年のことになりますが、フランスに語学留学をして感じたのは、素敵な大人の女性がいる、ということです。
サフィアさんのように魅力的な女性もいれば、白髪をきれいにセットして、手にも首にもたっぷりと宝石をつけた美しいおばあさまもいます。そんな女性たちにあちこちで出会いながら、
「目標にする女性像を見つけるならフランスだな」と、当時25歳の私は実感したのでした。

今フランスで仕事をし、たくさんの素敵な方々に出会います。女性、男性、年配のかた、そしてもちろん若い人たちも。
若くてがんばっている皆さんは応援しつつ、先輩方からはいろんなことを学ばせてもらいます。

人生のプラスになる出会いと発見をこれからも沢山与えてもらい、皆さんにお伝えできたら、と思っています。

サフィアさんから学ぶのは、大人のラブリー、働く女性のやわらかさ&エレガンス。

この日、お茶と一緒にいただいた小さな焼き菓子たちは、メゾンの古いレシピの復刻版とのこと。
ブティックで販売している紙皿と紙ナプキンは、もちろんサフィアさんの手によるものです。
ラデュレは今年、なんとヴェルサイユ宮殿内にもサロン・ド・テをオープンし、シャルルドゴール空港にはショップを設ける予定とか。
嬉しい話題が続きますね。

ラデュレ・ボナパルト
Ladurée Bonaparte
21, rue Bonaparte
75006 Paris
tel. 01 44 07 64 87

ラデュレ・ロワイヤル
Ladurée Royale
16, rue Royale
75008 Paris
tel. 01 42 60 21 79

ラデュレ・シャンゼリゼ
Ladurée Champs Elysées
75, avenue des Champs Elysées
75008 Paris
tel. 01 40 75 08 75
http://www.laduree.fr/

乗馬は女の子に人気の習い事

「今年は馬に乗って初詣をしました」と、日本の友人からメールが届きました。
さっそく「うちの子たちも9月の新学期から乗馬を始めたよ」とお返事すると、「乗馬はフランスでは身近な習い事?」との質問。

フランスでごく一般的な習い事は、柔道、クラシックバレエ、スイミング(シンクロも!)などですが、乗馬も珍しくはありません。パリならブーローニュの森やヴァンセンヌの森にポニークラブがありますし、足を伸ばせばメゾンラフィットやフォンテンヌブローといった乗馬のメッカがあります。
乗馬クラブの数はフランス全土に6000箇所といわれ、日本の268(全国乗馬倶楽部振興協会加入クラブ数、2006年6月の統計)に比べると20倍強になります。

それに馬という動物は、子供たちにとってとても身近な存在です。
おもちゃ売り場へ行けば一目瞭然。バービー人形の馬版といったピンクやパープルの馬があり、これをひとつももっていない女の子はいないのでは?と思うほど、定番中の定番です。長くあしらったたてがみやしっぽをブラシでとかして遊ぶので、やっぱりバービー人形と同じ存在ですね。
ニンテンドーDSやWiiにも乗馬ゲームがあり、不思議なことにこれも女の子向けの商品です。
さらには毎年「サロン・ド・ショコラ」ならぬ「サロン・ド・シュヴァル(馬の見本市)」が開催されるのですから、馬がどれほど愛されているかが想像できます。

私の住む街にも、セーヌ川の中洲にポニークラブがありますが、麻衣子と美奈はちょっと遠くの乗馬クラブを選びました。広々とした自然の中を馬と犬が一緒に駆け回る、素朴な環境が気に入ったようです。

屋根のついた馬場が2つ、そして屋根のないかなり広い馬場が3つあり、その先には馬を放す原っぱがひたすら続きます。
ちなみに敷地内には、びっくりするほど沢山のうさぎがいます。もちろん野生です。
秋にはラズベリーがそこらじゅうで実っていました。いつか友達を誘って、ここでバーベキューをしたいなと思っています。そんな場所です。

さて、去年9月の初心者クラス初日の様子を。
まずはインストラクターの説明から始まります。
毎回クラスの30分前にやってきて、馬の手入れをすること。
それは馬のケアのためだけでなく、馬とコミュニケーションをとる目的もあること。

手入れが熱心なほど、馬はいうことをきいてくれる……
など、この日は馬には乗らず、ひたすら心得と下準備、そしてアフターケアを学びます。

たてがみ、しっぽ、足……馬のからだ全体を、まんべんなくブラッシング。
ひづめの中に詰まった土も、専用の道具でかき出し、さらにブラシできれいにします。
これらの作業を、馬に乗る前はもちろん、乗った後にも行うとのこと。

手綱などの馬具、鞍の付け方も、この初日に覚えます。
鞍は非常に重く、これをよく小さな子供が扱うなあと感心するほど。長女の麻衣子いわく、「5キロくらいあるよ」。
日ごろ自分のランドセルすら親にゆだねる美奈が、不平を漏らさず自力で働いています。

3棟ある馬舎には、馬20頭、ポニー15頭、シェットランド(小さなポニー)12頭の、合計47頭がいます。
ちなみに麻衣子や美奈が乗るのがポニー。私には正真正銘の馬に見える大きさです。
1枚目の写真の、4歳からのクラスの子供たちが乗るのがシェットランドです。

馬舎に散らかった干草を掃きだしたり、時には馬糞を片付けたり。こんなことも子供たちが率先してやっています。これはまたとない躾の機会に思えるのですが……私だけでしょうか?
馬に乗ること以上に、動物を世話すること、そしてそれにはどんな作業や気配りが必要かを学ぶような気がします。
自然を大切にする心も同様に。

日本の乗馬クラブや馬をめぐる環境がどんなものか、私はまったく知りません。なので比較することができず、残念です。
ちなみに料金は、週1回のレッスン3ヶ月で1人160ユーロ。月に7,000円弱です。そろえる道具はブーツだけ。他のものはすべて貸してもらえます。

馬はお金のかかる趣味のうちとはいっても、かなり入っていきやすい環境です。現に私たちですら、こうして子供を通わせているのですから。

乗馬ファッションもとってもナチュラル。これにも先入観が一掃させられました。(私の乗馬のイメージは、偏見に満ちていたのでしょうか??)

このブロンドの女の子、身につけた1点1点が本当によく似合っていますよね。

自然と同じ色をまとって、自然とひとつになっています。
こんな服を着て森を散歩したいなあと、しばし空想の旅に出かけます。

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