Ten.LiFE Blogs

仏在住ライターのパリな日常

2008年11月の記事一覧

寒い季節のいろんなくふう

木々の葉もすっかり落ちて、寒い冬をもうすぐそこに感じるようになりました。
日本も寒くなったとのこと。かぜをひいた、なんていうメールもちらほら届きます。

我が家も全員がひととおりかぜをひいた感じです。
幸い大事には至らずにすんでいますが、食欲のないときに食べる「スープ・ドゥ・パット(パスタのスープ)」を、すでに全員が食べました。
(母親としては、恥ずかしい限りですが……)

「スープ・ドゥ・パット」は、おかゆにそっくりの食べ物です。単純に、たっぶりのお湯で作ったアルファベットパスタで、水コップ3杯に対してパスタはコップ半分程度でしょうか。
パスタが柔らかくなれば出来上がり、おかゆより簡単です。
ボウルによそり、好みで塩をふったり、バターをひとかけ落としたり。子供たちのいとこは、牛乳をほんの少し入れていました。
パスタの形を変えれば、気分も変わります。今日は花の形のパスタ。

ルブランファミリーでは、「スープ・ドゥ・パット」はもう絶対的な定番なのですが、フランス人全般にとってはどうでしょう。
まだ調べたことはないのですが、ちょっとリサーチしたくなる話題です。

変わってこの時期、薬局のエッセンシャルオイルコーナーが充実するのは、毎年のこと、そして全国的なことのようです。
アロマテラピー発祥の国なので、どの薬局にもエッセンシャルオイルコーナーがあるのですが、寒い季節の商品ラインナップの充実ぶりには目を見張はらされます。
エッセンシャルオイルの小瓶はもちろん、木製のディフューザーに入ったもの、マッサージ用やお風呂用にブレンドされたものなど、本当に沢山!

私もこんな売り場で木製ディフューザーに出会い、ずっと愛用していましたが、去年からはお手製のディフューザーに切り替えています。
ナチュロパット(自然医療師)の友人に教えてもらった簡単なもので、空き瓶の中にあら塩をいれ、好みのオイルを数滴たらすだけ。オイルは、自分にピンとくる効能と香りのものを選びます。私はもっぱら空気洗浄のためにユーカリオイルを使っていますが、ラベンダーやレモンもいいみたいですね。
一番効果が高いのは振動タイプのディフューザーですが、あら塩ディフューザーは手軽さ、便利さ、経済性で一等賞でしょう。

もうひとつ、ちょっと便利なアイデアとして、胡桃の割りかたを。

夫のフィリップから伝授されたのですが、これが「え?」と思うくらい簡単なのです。特別な道具は使わず、胡桃の付け根にナイフを入れて、カチッとひねるだけ。ね、簡単でしょう。
割った胡桃は、刻んだコンテチーズと一緒にサラダに入れます。「冬のサラダ」と呼びたいくらい、この季節の我が家の定番です。
この間、パリで人気のカフェ「ローズベーカリー」の、キャロットケーキのレシピを聞いたところ、粉末にした胡桃を入れるとのこと。さっそくいつものレシピにちょっと加えたら、見違えるおいしさでした。

ビタミン豊富な胡桃を食べれば、かぜもひきにくくなるかな?

ここまで書いて思い出したのは、子供の頃にこたつで食べた落花生です。
落花生と胡桃、おかゆとスープ・ドゥ・パット。
寒い冬を元気に乗り越える様々なくふうは、国は違ってもどこか似ていますね!
(アロマテラピーは、ゆず湯や菖蒲湯といったところ?)

「ハロウィン」と「トゥーサンの祝日」

10月31日、今年も死者の祝日、ハロウィンがやってきました。

バレンタインやクリスマスに比べ、日本にはなかなか浸透しない印象がありますが、それはフランスも同じです。街のウインドーが多少模様替えをする程度で、人々が集まってパーティをするような話しはめったに聞きません。
キリスト教の風習とはいえ、これを祝うのはアングロサクソンの国々(つまりプロテスタント?)が主とのこと。フランスはカトリックの国ですし、それに加えてアメリカの商業主義にアレルギー反応を起こす国民性ですから、このイベントの現在の定着度も妥当なところなのでしょう。

とはいえ、子供たちにとってはお祭り騒ぎのチャンスのひとつ。「せっかくのイベントなんだから!」と、兄弟でお化けに変装し、ご近所を回る子供たちに遭遇することがないわけではありません。親が付き添うケースも多いので、いつもとちがった夜の散歩を楽しむ雰囲気です。
変装もそうですが、もらってくるキャンディもその辺にあるもので間に合わせた風で、手軽な感じ。イベントとしてのハロウィンは、このくらいがちょうどいい気がします。
我が家の長女は、託児所でかぼちゃのランタンを作ってきました。なんと畑までかぼちゃを取りに行ったとのこと。

ハロウィンがアメリカから来たものなら、フランス人にとっての死者の日は、11月1日の「トゥーサン(諸聖人)の祝日」です。ハロウィンの翌日ですが、お化けの変装や飾りつけはいっさいなし。家族みんなでお墓参りをする、おごそかな年中行事なのです。遠方に散った身内が集まる機会でもあるので、ちょっと日本のお盆に似ていますね。この時期はお墓にお供えする花も、日本と同じ菊が多いんですよ。              

ルブランファミリーのお墓は、セシー村のなだらかな丘の斜面にあります。日当たりがよくて、森と牧場に囲まれて。
「こんなところなら気持ちよく永眠できるな」
と、お墓参りのたびに思います。

「トゥーサンの祝日」前後は学校が秋休みになり、今年は12連休でした。例によってルブランファミリーは田舎の家に集合。夏休み以来のいとこたちとの再会に、子供たちは大はしゃぎです。

ところで、日本とフランス、どちらの国に祝日が多いと思いますか?答えは日本。フランスの11日に対して15日あり、しかも祝日が日曜日にあたれば振り替え休日がついてきます。フランスにはこんな几帳面な処置はなく、そんな場合「今年はツイてないね」とあきらめるだけ。
こんなところにも、国民性が現れますね。

今回、田舎の家に入るや否や、玄関のキャビネット下の沢山のりんごにびっくりしました。その数、3ケース分。庭のりんごを拾ったのだそうです。長いこと剪定すらしていないりんごはどれも小粒、自然のままのオーガニックです。
先ほどのかぼちゃランタンの写真を、もう一度見ていただけますか?となりに置いたりんごは、テニスボールより小さいのでした。

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